ボトックスとは、ボツリヌス菌が生産する毒素を加工して作られた医薬品で、ボトックス注射をすると、その局所の末梢神経の枝からの命令が、筋肉や汗腺などの組織や器官に伝わりにくくなり、一部の筋肉や汗腺のはたらきを抑えます。
美容外科領域においては、このボトックス注射をすることにより、筋肉のはたらきを抑え、筋肉を縮小させ、えらの張りを落としたり、筋肉のはたらきを抑えることにより、表情筋のシワを消したりと、多様な使い方をされてきました。
また多汗症におけるボトックス注射の効果の有効期間は、通常2〜5日後に効き始め、約3ヶ月から8ヶ月の間、制汗作用が持続します。
ボトックス注射による治療の方法は、手掌、わき、足の裏など、多汗症の症状が気になる部位にボトックス注射を数箇所行うだけで、治療時間は、両手掌、両わき、両足の裏で、それぞれ15分程度です。
治療は短時間で終わり、通常の生活には何の支障もありませんし、手術のように傷跡が残ることもありません。
また、ボトックス注射の効果は、一般的に、2回目以降は、初回より効果が長く持続すると言われています。
なお、神経、筋疾患を患っている場合、ボトックス注射の効果に影響を及ぼすような薬(アミノグリコシド系抗生物質、精神安定剤、カルシウム拮抗剤など)を服用している場合、その他、アレルギー症状などにより、ボトックス注射による治療を受けられない場合もあります。
ボトックス注射の料金は、各病院により異なるため、各病院のホームページなどで事前に確認し、実際に治療を受ける際にも、担当医と話し合い、わからないこと、不安なことは、施術前にしっかりと確認しておきましょう。
また、実際に治療を受けるかどうかは別にして、無料でのメール相談や、無料カウンセリングを行っている病院や、無料で治療に対する資料の請求ができる病院もありますので積極的に利用しましょう。
実際に近くの病院ではなくても、いろいろな病院の無料メール相談や、無料カウンセリングを受けたり、資料に目を通すことにより、多汗症に対する造詣も深まり、より良い病院を探す指標にもなります。
できるだけ多くの病院の情報を手に入れ、その病院の過去の治療実績や、患者さんの声を確認し(過去、その病院で治療を受けた患者さんの声を掲載している病院も多くあります)、また、無料メール相談や、無料カウンセリングを受けてみて、その中から自分に合った病院を選ぶようにしましょう。ひとつの病院から選ぶより、100の病院から選ぶほうが、良い病院を選べる可能性は上がります。
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