手掌多汗症の原因ですが、まだ、はっきりとした原因は特定できていないのが現状です。
現在では、手掌多汗症は、ほとんどの場合、精神と密接に関わりがあるとされています。
手掌多汗症は、発汗などをつかさどる交感神経（自律神経のひとつで、新陳代謝を活性化する神経）に対して、緊張などの精神的な刺激がある状態が続くことで、汗を分泌するエクリン汗腺が活性化されて、多量の汗が分泌されます。
手掌多汗症は、それほど強くはない精神的な刺激に対しても体が過剰に反応し、発汗するのが特徴です。しかし、それほど強くはない刺激に対して精神が過剰に反応し、発汗する場合は（発汗とともに、赤面、動機などの緊張症状が起こる場合など）、手術や外部的な治療（塩化アルミニウムやボトックス注射、ミョウバンなど）より、カウンセリングや催眠療法などの、心のケアを目的とした治療のほうが効果的な場合もあります。
手掌多汗症を含む局所性多汗症では、一般的に睡眠時の発汗の量は少ないようです。
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