手掌多汗症とは、一般的に局所性多汗症といわれるものの症状のひとつで、簡単に言えば、手掌にいっぱい汗をかく症状です。
よく緊張した時なんかの表現で、「手に汗握る」なんて表現をしますよね?誰でも緊張や興奮など精神的な刺激によって、手掌には汗をかきます。通常であれば手掌が汗ばむ程度ですが、手掌多汗症の人は、その精神的な刺激に対しての反応が、より敏感に、そしてより激しく反応し、その結果、手掌に大量の汗をかくのです。
普通の人にとってはたかが汗かもしれません。しかし、これは手掌多汗症の人にとっては大問題で、重度の手掌多汗症の場合は、日常の全ての刺激に反応し、ほぼ一日中、手掌から汗を流し続ける場合もあるのです。
手掌からしたたる汗のせいで、携帯電話やキーボードなどの電気製品に触るにも、ハンカチやビニールごしにしか触れない。プリントや書類などが汗で濡れて破れてしまう。握手を求められても応じることができないなど、手掌多汗症は、その人の日常生活を、かなり困難なものにします。
また、そういった直接的な症状のもたらす日常生活の不便だけではなく、手掌からの汗を気にするあまり、対人関係などの社会的活動に対して消極的になってしまうというなどの弊害もあり、いじめや引きこもりなどの要因ののひとつになる場合もあります。
まわりに相談しても、「汗っかき」という体質として簡単に片付けられがちですが、手掌多汗症の人にとっては、その症状は深刻です。
手掌多汗症の症状が気になるのであれば、一度専門医へ相談してみることをおすすめします。
なお、わきがと同じ、あるいは似たようなの病気だと思っている人もいるようですが、全く違う病気ですし、治療法も異なります。
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